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日本人とは何か

連載第75回 コロナウィルスと欧州への旅(その2)

一般社団法人生態系総合研究所
代表理事 小松正之
2020年4月2日

私の議長ぶりを思い出す交渉者

20年前の2001年に私は国連食糧農業機関(FAO)で議長を務めた。日本人初のFAO水産委員会議長だった。ベルゲンで此度会ったノルウェー政府漁業総局の法務部長がよく私の議長ぶり記憶していた。その時、現在でも世界の水産業の大問題となっているIUU漁業(違法操業)国際行動計画を採択する必要があった。重要な問題だったからもめにもめた。カナダとEU(実はスペイン)の争いであった。200カイリ排他的経済水域侵犯や大陸棚資源を略奪するスペイン漁船を取り締まりたいカナダは「200カイリ外まで自国の取り締まり権を拡大できる」と行動計画に書かせたかった。しかし国連海洋法条約でも自国の権限は200カイリまで。議長の権限でカナダを黙らせ押し切ったが、カナダの怒りは収まらなかった。そうでもしないと行動計画は採択できなかった。その時の私の決断と采配が見事だったそうで今でもカナダ代表リッジウェー大使(女性)は鮮明に覚えているとのこと。

3月6日にオスロのナンセン研究所で海洋法の専門家と会合した。彼は1995年頃の日本での捕鯨会議での私の議長采配ぶりについて冒頭に言及した。日本人ではありえない会議の采配だったという。彼は「小松さんは明確に発言・説明したのでわかりやすく、強烈な印象で残っている。その後も小松さんのような日本人には出会ったことがない。日本人ははっきり言わない。それは発言内容を持たないか、英語が話せないか、その両方である。」と。


英語を褒められるうちは下手

数年前に、豪政府外務貿易省と農林漁業省(当時)に招かれて局長・部長7名と会合した時があったが、小松さんはとても英語がうまいとほめられたので、褒められているうちは外国人扱いで、まだまだであると答えた。

今回も国連海事大学のクレオパトラ学長から水産業について教えられ大変感謝する。そしてとても英語が上手と褒められた。デルフトのホテルでも、同宿で朝食時に毎日一緒で雑談をしていた米国人からも褒められた。しかし3〜4時間ほど話し、脳のエネルギーが消費されると注意力が少し低下する。


帰国後読書三昧

ロバート・トンブス著「イングランドの歴史」(900ぺージ)の残り200ページと現駐日豪大使のご尊父の伝記「チャールズ・コート」を今回の旅に持参した。コロナウィルスで時間ができたら読もうとの思いで欧州に持参したが、結局日本に帰国して、落ち着いてから読んだ。29日の日曜が肌寒く雪が降り、読書した。「イングランドの歴史」1000ぺージを読み終えた。それには、ベスト菌は中国・チベット地方のマーモットとアレチネズミに寄生し土中のに存在している間は無害だったがモンゴル族の欧州遠征でその菌が、ネズミ、ノミとシラミによってもたらされ、1346年にクリミア、1347年にコンスタンティノープルを経て、イギリスでは1349年にベストが大流行して人口が2分の1に激減した折も英王族の死者は1名で伯爵の死者は全くなかった。粗末な衣料、食料、衛生と居住環境がペストを促進したと記述される。コロナ・ウイルスのケースではどうか。

伝記「チャールズ・コート」では、西豪州と日本の結びつきが読み取れる。鉄鉱石の安定的輸出で、日本の高度経済成長にも大いに貢献する。豪州史ではシドニーやメルボルンがある東の歴史が中心であるが、本書では、西豪州の近代史と産業の発展史がコート氏の伝記を通して理解できる。この書ではコート西豪州首相のリーダーシップが経済を開発し軌道に乗せたことを明確に説明する。


コロナ・ウイルス閉鎖 新宿御苑

先週末の3連休に新宿御苑は無料開放した。濃いピンクのサクラの陽光がとてもきれいに咲き、染井吉野は7分咲きであった。新宿御苑の象徴である「一葉」はまだ10日くらい早かった。この週末は新宿御苑も閉鎖され入園者が全くいない。寒さが響いた染井吉野は雪景色の中で満開である。先週は鑑賞できたが、これらの美しいサクラをコロナ・ウイルスの騒動で鑑賞することができない。新宿御苑は解放された空間で風通しがよい。スペースもゆったりし、子供も伸び伸びと遊べる。



雪と桜;染井吉野が満開の新宿御苑 2020年3月29日


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