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太平洋を取り巻く国々と私

第8回 サンフランシスコとフィシャーマンズ・ワーフ

アジア成長研究所
客員主席研究員 小松正之
2014年12月21日
サンフランシスコ・国際空港拡張計画

日本の羽田国際空港も2010年10月に開業した第4滑走路に加え、第5滑走路を建設する計画があり、東京都民に情報開示が不足している。経済的効用利便性を取るのか、ヒートアイランド現象を抑え、海洋生態系の多様性を維持するのか、公平な評価を可能とするシステムについてサンフランシスコの例を2010年11月勉強に行った。

1999年にサンフランシスコ国際空港滑走路拡張計画が、公表され検討が行われたが、現在は、計画推進が一時停止している。それは環境団体・市民などの反対運動と9.11やリーマンショック以降、需要が大きく減退したからである。

サンフランシスコ空港の他に附近には、オークランド空港とサンホゼ空港がありこれらの空港との連携の強化を図ること、またサンフランシスコとロスアンゼルス間は陸上高速鉄道網の整備を図ることにしており全体を見直すための協議会が立ち上げられた。


環境影響評価

環境影響評価に関してはクリーンウォーター法により、1の土地を埋め立てる時には2の土地を修復が義務付けられている。マスタープランでは32エーカーの埋め立てをする予定であり、それに対する減殺計画として84エーカーの土地を回復することを計画に謳った。これは新しく、海を創造することや、サクラメント川などの上流の改善計画(Enhancement)なども盛り込んだためだ。

2001年に100エーカーを費やして滑走路を建設しようとしたところ、待ったがかかり、代替案をまず検討することになり、これらを議会が承認しない限り、新滑走路の建設には着手できないことになった。

サンフランシスコ湾は、金鉱採掘、殺虫剤の流入、水銀鉱山の採掘などで汚染物質が流入しており今では誰も魚を食べないが、以前はまき網漁業などにより大量にアンチョビー、ニシンが獲れた。


カリフォルニアの森と魚の関係

2009年8月12日サンフランシスコから西に233マイル(約400キロ)のビッグ・クリークにある森林から火が出た。未だに原因は不明である。そこを同年9月26日に尋ねた。

杉に似たレッド・ウッド(Red Wood)は最初の130年と後の70年で年輪の直径が合計150cm程度に達するが前後で成長の速さが異なる。カリフォルニア製材協会の理事会が開催されていた。会員は618名で理事は13名で、全許可は1100名程度。カリフォルニア製作業のライセンスを受けるには4年間の大学での教育とForester(森林資格者)の下で、4年の経験が必要で、その後、試験を受けて合格したものが、Foresterになる。

米国でも、この小川にもマスノスケやギンケが遡上するが、現在両者の資源状況が極めて悪く、漁獲が禁じられて、小川周りの樹木の材伐も禁じられており、彼らは州政府を提訴して、一時は勝訴したが、現在(当時)は控訴審の最中である。この森林内にニジマス・スチールヘッドのふ化場がある。

レッド・ウッド(Red Wood)は特に水の消費景が非常に多く1ポンドの楯に成長するのに900ポンドの水を必要とする。

この山に、ヨーロッパ豚を放したところ絶滅しかかった山犬が食べて現在では、たくさん殖え過ぎて困っている。人間のやることなど浅はかなものと彼らは云う。


寂しいフィッシャーマンズ・ワーフ(写真)

 サンフランシスコのフィシャーマンズワーフを見学した。1906年にイタリアの漁民を中心に開業した当時は賑やかだった。それに比べて現在は随分と寂しいと思った。商店やレストラン街の裏の河岸や桟橋には施設が建っているがあまり使われている様子がない。ここ数十年の資源の悪化で沿岸の漁獲が減って、いまの施設は輸入物の処理場とか物置き代わりに使われる。サンフランシスコの名所も衰退中である。この河岸で食べることが出来るシーフードのどれ程が、カリフォルニア州沖の海で生産されたものであろうか、これをまねた釧路のムーも沖合資源の悪化で賑いがない。陸上の賑いは海の資源が支える。


サンフランシスコ・フィシャマンズ・ワーフの記念塔

写真 サンフランシスコ・フィシャマンズ・ワーフの記念塔の前での筆者 2009年1月


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